不用品の回収で思う事。
不用品は処分場ではゴミと言う形で扱われます。
しかし「ゴミ」と言えども今までは必要な物として、「主」の役に立っていたものです。
私たちはそのような物を扱わせて頂く中で、それまでお使いいただいてた「主」に代わり、「役立ってきた物」を不用なゴミとして処分させて頂くわけです。
役に立ってきた物へのリスペクトとともに、それまで扱ってこられた「主」の有様も垣間見ることが多いです。
良い悪いではなく、精一杯生きて来られた中で、その時の精神状態がそこに現れる事も少なくありません。
写真は、最近お邪魔させて頂いた不用品の回収での一枚ですが、全ての箱に名前がふってあり、一目で何のための物かが分かりようにされてました。
このお部屋の中全てがそうなってました。
精一杯の努力をされてきたという事を感じてしまいました。
先程申し上げたように全て「良い」も「悪い」もある訳ではありません。
この仕事の中でも、ご依頼者様や使用されていたであろう故人の方の、想いに触れる事を忘れないで行きたいと考えてます。
「良い」も「悪い」もなく、それぞれの想いに寄り添うとしたら、それぞれが正解で、全て素晴らしい事だと思えます。
そんな機会を与えて頂き有難うございます。